ROBOTICS STOCKS COLUMN ・ 銘柄コラム 第14号
人型ロボットが壊れるたびに、儲かるのは日本か中国か — 部品供給網の現在地を検証
編集部・最終更新 2026年8月18日
中国メディアの取材によれば、人型ロボットの年間維持費は本体価格の10〜30%に達し、股関節のハーモニックドライブ(波動歯車装置)1つの交換で3万元(約70万円)かかった例も報じられました。日本にはこの部品で存在感を持つ上場企業——ハーモニック・ドライブ・システムズ(6324)やナブテスコ(6268)——があります。ただし両社が決算資料で「ヒューマノイド」を正面に掲げ始めたのは2025年末以降とごく最近で、しかも記事の主役である中国Unitreeの部品調達先を辿ると、確認できた範囲はすべて中国国内企業でした。「壊れるたびに得をするのは日本の部品メーカー」という直感は、半分だけ正しいようです。
元記事(中国メディアTech星球、2026年3月5日初出。36Kr Japanは同年4月・8月に転載)の主張と、日本4社の決算・IR資料、中国側の法定開示・上場情報を一次資料で突き合わせて整理しました(2026年8月18日時点・編集部構成)。
10〜30%
人型ロボットの年間維持費が本体価格に占める割合。産業用ロボットアーム(3〜15%)より高い水準
2025年12月
ナブテスコが新型減速機を「ヒューマノイド市場向け」と初めて明記した時期
0社
中国メディアが報じたUnitreeの部品サプライヤーのうち、確認できた日本企業の数
01 · THE SOURCE
元記事の実像 — 名前のないロボットと、名前を明かした記者
この記事のきっかけは、36Kr Japanが2026年8月11日に配信した「小型EV1台分が関節ひとつ⋯中国『買えるが維持できない』人型ロボットの現実」です。同記事は「2026年4月9日初出の記事の再配信」と明記していますが、辿るとさらに手前があります。中国語ミラー2本(投資界・界面新聞、いずれも2026年3月5日付、署名「Tech星球 王琳」)を照合したところ、真の初出は中国のテック系メディア「Tech星球」の王琳記者による2026年3月5日付記事で、36kr.comの4月9日掲載はその転載でした。
| 日付 | 媒体 | 扱い |
| 2026-03-05 | Tech星球(王琳記者) | 初出。実名の業界関係者への取材を含む |
| 2026-04-09 | 36kr.com(中国語) | Tech星球記事を転載 |
| 2026-08-11 | 36Kr Japan(日本語) | 36kr.com版を翻訳・再配信。実名の情報源は「業界関係者」に匿名化 |
原文を読むと、数字の性質が2種類に分かれることも分かります。まず、約20万元(約460万円)で購入し修理費3万元(約70万円)がかかった「張さん」のエピソード——原文はロボットのブランド名を一切明かしていません。もう一つは、頭部ブラケット交換で1800元(約4万円)かかったという別の消費者の事例で、こちらはUnitree(宇樹科技)製と明記されています。この2つは別人・別ロボットの話であり、混同すると「20万元のロボット=Unitree」という誤った前提で読んでしまいます。
さらに、修理費が新品価格の60%を超えると個人ユーザーの約7割が修理を断念する、生涯で3〜8回のメンテナンスが必要、工賃は時給200〜500元に部品代の10〜30%が上乗せされる——といった具体的な数字は、日本語版では「業界関係者」とだけ書かれていますが、原文では「寰識科技」の「龍勇明」という実名の人物のコメントとして引用されています。この人物・企業を裏付ける独立した第三者情報は今回の調査では見つかりませんでした(実在しないという意味ではなく、確認できなかったという意味です)。年間維持費が本体価格の10〜30%という水準は、外部の調査機関のレポートではなく、Tech星球の記者自身が取材でまとめた数字です。
「20万元のロボット」の記事はブランド名を書いていない。「業界関係者」は、実は実名の人物だった。
— 元記事の実像
02 · THE PART THAT BREAKS
なぜ関節が壊れると高くつくのか — ハーモニックドライブという部品
人型ロボットの股関節や肩関節には、多くの場合「波動歯車装置」(ハーモニックドライブ、または高剛性型のRV減速機)と呼ばれる精密減速機が使われています。金属の薄い筒(フレクスプライン)をわずかに歪ませて歯を噛み合わせることで、コンパクトな筐体で大きな減速比とガタのない動きを実現する仕組みです。裏を返せば、想定外の衝撃(記事の例では「敷居につまずいての転倒」)でこの薄い筒に肉眼では見えない歪みが生じると、関節モジュールを丸ごと交換しないと精度が戻りません。単純な部品交換ではなく、その後の精度補正とアルゴリズム調整に時間がかかる(記事の例では復旧に約7日)のは、この部品が「精密機械」であって「消耗品」的な設計になっていないためです。
この特性ゆえに、ハーモニックドライブ・RV減速機は昔から産業用ロボットの関節部品として日本企業が強みを持ってきた分野でもあります。次章では、その日本企業が人型ロボットにどこまで本気で乗り出しているかを、決算資料で確認します。
03 · JAPAN'S PIVOT
日本の部品メーカーは「最優先」にしたか — 決算資料に見る豹変のタイミング
| 会社(コード) | 主力部品 | ヒューマノイド言及の開始 | 確度 |
| ハーモニック・ドライブ・システムズ(6324) | 波動歯車装置(関節用) | 2026年5月決算資料で「最優先」に格上げ(2025年11月時点は投資に慎重) | 高 |
| ナブテスコ(6268) | 精密減速機(RV) | 2025年12月(新製品発表)〜2026年2月(決算資料) | 高 |
| THK(6481) | リニアガイド・アクチュエータ | 2025年5月(統合報告書)。四半期の決算説明資料には言及なし | 中 |
| ニデック(6594) | モーター・減速機 | 2025年12月(業界紙の見出しのみ)。公式ロボット技術ページに言及なし | 低 |
ハーモニック・ドライブ・システムズは2026年5月21日の通期決算説明資料で「AI・ヒト型ロボット」を成長領域の筆頭に掲げ、「優先度:最優先」と明記しました。米国の生産能力を月産1万台から1.5万台へ増強中で、ミネベアミツミとロボットハンドを共同開発しCES2026に共同出展する計画です。ただし半年前の2025年11月の決算資料はまだ慎重で、丸山顕社長は日本経済新聞のインタビュー(2025年9月29日付)で「AIによるロボットの『脳みそ』がもっと進化しないと供給量は増えないため、計画を先送りにしている」と発言していました。株価は2026年4月27日に一時11.6%高となりましたが、これは業績予想の上方修正(純利益13億円→15億円、営業利益15億円→25億円)を受けたもので、報道は「ロボット向け・半導体製造装置向け」が好調と説明しており、ヒューマノイドだけを名指しした材料ではありません。一方、海外メディア(Investing.com)は2025年11月19日の決算について「ヒューマノイド関連受注が2025年度第2四半期に約13億円、2026年3月期通期予想は25億円」と報じています(この記事は株価変化率の記載に矛盾があり確度は中程度に留めます)。なお「世界シェア5割」という数字は複数のアナリスト系メディアで繰り返し見かけますが、同社自身の直近の決算説明資料にはこの数値の記載を確認できませんでした。
ナブテスコは2025年12月2日、小トルク領域向けの新型減速機「RVmini」「Monocrank」を発表し、「協働ロボットおよびヒューマノイドロボット市場」向けと明記しました。2026年2月19日の決算説明資料でも、可搬重量6〜20kg帯の製品ロードマップに「ヒューマノイド」というカテゴリーを明示しています。対照的に、同社の2020年のIR Day資料は中大型産業用ロボットの関節向け精密減速機で世界シェア約6割(主要顧客はファナック・安川電機・川崎重工・KUKA・ABB)とうたう一方、「ヒューマノイド」の語は一度も出てきません。日本勢がこの分野の存在感を語り始めたのは、本当にここ1年足らずのことです。
THKは少し違う立ち位置です。2025年統合報告書ではヒューマノイドロボットを成長機会として言及する一方、数値主体の四半期決算資料(2026年2月・8月)を全文検索しても「ヒューマノイド」の語は一度も出てきません。代わりに、自社開発の完全なヒューマノイドロボット「FRED」を保有し、2025年7月の大阪・関西万博に出展、高出力アクチュエータの性能実証(2025年5月の走行実験で時速13.8km、自社発表)という形で技術力を示しています。ニデックは4社中もっとも裏付けが薄く、確認できた最良の情報源は有料会員限定の業界紙記事の見出し(「ニデック、ヒト型ロボ部品一体提案」)にとどまり、同社公式のロボット技術紹介ページには「ヒューマノイド」という語自体が見当たりませんでした。2023年に発表した290億円の減速機投資も、人型ロボットではなく産業用ロボット・工作機械向けです。
04 · THE ACTUAL SUPPLY CHAIN
名指しされたロボットの中身 — Unitreeの部品はどこの国のものか
では、記事のもう一人の主役であるUnitree自身は、誰から部品を仕入れているのでしょうか。中国の財経メディア(新浪財経、2026年8月6日付)が報じたサプライヤーリストを確認すると、判明した範囲はすべて中国国内企業でした。
| 部品 | サプライヤー(判明分) | 備考 |
| モーター・駆動系 | 臥龍電駆 | 共同研究室で協力 |
| 軸受(関節用) | 長盛軸承 | 自己潤滑軸受、小量生産段階 |
| 減速機 | 寧波中大力德/緑的諧波 | 前者が調達の6割超という報道あり(別ソース、確度中) |
| 触覚センサー | 漢威科技(蘇州能斯達) | — |
| 制御チップ | 奔図科技/極海微電子 | 関節制御・ハンド用、1台あたり約100個 |
| バッテリー | 蔚藍鋰芯/天鵬電源 | 2020年から協力 |
| ケーブル | 凱旺科技 | — |
※出典は中国財経メディアの報道であり、Unitree自身の一次開示ではありません。同社公式のサプライヤー向けページには具体的な企業名の記載がなく、この点は確認できた範囲の情報です。
別の報道(鳳凰網・新浪新聞)では、減速機の中核サプライヤーは寧波中大力德(Ningbo Zhongda Leader Transmission)で、Unitreeの減速機調達の6割超を占め、2025〜2027年の3年間・総額32億元の長期供給契約を結んでいるとされます(確度中、単一系統の報道)。独立系分析(nextfinancial.substack.com)は、中国国内の波動歯車減速機メーカーの世界シェアが2022年の約15%から2024年第1四半期には約38%まで急伸したと指摘し、緑的諧波(テスラのサプライヤー認証を通過)・浙江双環伝動(テスラOptimusとUnitree G1系列の両方に供給)・寧波中大力德(Figure AIにも供給)を名指ししています。テスラの次世代Optimusも部品の6〜7割が中国製という報道が複数あり、これは同じ36Kr自身も報じている内容です。「日本の部品メーカーが人型ロボットの故障で得をする」という構図は、少なくともUnitree1社に関しては、今回確認できた材料では裏付けが取れませんでした。
05 · CHINA GOES PUBLIC
中国の減速機メーカーが上場ラッシュ — もう一つの供給網
中国側の関節部品メーカーは、株式市場でも動きが早い状況です。
| 会社 | コード・上場先 | 状況 |
| 浙江双環伝動機械 | 002472.SZ(深圳) | 2025年12月期売上高911億元・純利益12.6億元。ロボット減速機事業は全社売上の約9%。ロボット関節専業子会社の上海科創板IPOは申請から1年超「審査中」のまま停滞 |
| 来福諧波(Leader Harmonious Drive Systems) | 3952.HK(香港) | 2026年6月30日に香港上場したばかり。Unitree含む主要メーカーへの供給を自社表明 |
| 埃斯頓自動化 | 002747.SZ(深圳) | 人型ロボット子会社「酷卓」に持分出資(完全子会社ではない)。2025年9月時点で量産はまだ小規模検証段階。香港への重複上場を申請中 |
※「来福諧波(3952.HK)」と社名の似た「緑的諧波(Leaderdrive、688017.SH、上海科創板)」は別会社です。ドメインも異なり(laifual.com / leaderdrive.cn)、本記事執筆時に混同しないよう注意しました。
来福諧波の香港上場(2026年6月30日)は、36Kr Japanがこの修理費記事を再配信した(8月11日)わずか6週間前のことです。中国のバッテリー最大手CATLも2026年6月24日、人型ロボット企業「銀河通用(Galbot)」との戦略提携を発表し、「全球初のCATL電池搭載・常態運用の具身智能ロボット」と位置付けました(現時点では特定1社向けの提携で、汎用製品ラインの発表ではありません)。日本勢が決算資料で存在感を語り始めた同じタイミングで、中国側は上場と提携という具体的な既成事実を積み上げています。
06 · THE PRICE TAG
人型ロボットは今いくらで買えるのか
※本記事の円換算は1ドル=150円、1元=23円(36Kr記事自体が採用する換算比率に近い水準)を使った編集部試算です。
| モデル | 海外向け価格 | 中国国内価格 | 購入可否 |
| Unitree R1 | $4,900(約74万円) | 2.99万元(約69万円) | 一般販売中 |
| Unitree G1(基本) | $13,500(約203万円) | 9.9万元(約228万円) | 一般販売中(二次開発不可) |
| Unitree G1 EDU | — | 16.9万〜30.9万元(約389万〜711万円) | 研究機関等向け |
| Unitree H1 | 問い合わせ制 | — | 法人向け個別見積り |
| 1X NEO | $20,000(約300万円)/月$499(約7.5万円) | — | 2026年に米国先行配送予約中 |
| Tesla Optimus | 目標$2万〜3万・原価推定$5万〜10万 | — | 非売品(個人向けは2027年目標) |
| Figure AI(Figure 03) | 非公開 | — | 法人パートナー先行配備のみ |
| Fourier GR-2 | 非公開(第三者推定$15万超) | — | 研究機関向け個別見積り |
| 小鹏(Xpeng) Iron | 未公表 | 未公表 | 2026年末量産方針、2027年海外展開目標 |
| 小米(Xiaomi) CyberOne | 非売品 | 非売品 | 量産を公式に否定(2025年3月) |
記事の「20万元(約460万円)」というエピソードは、価格帯だけで見ればUnitree G1 EDU系(16.9万〜30.9万元)がもっとも近い候補です。ただし前述の通り、原文はブランド名を一切明かしていないため、これはあくまで価格帯からの推測であり確定情報ではありません。また、Tesla・Figure AI・Xpeng・Xiaomiなど各社のロボットは、いずれも「今すぐ一般消費者が買えるもの」ではなく、記事が扱う「壊れて修理費がかさむ」という実害は、現時点で中国国内に相当数流通しているUnitree等のモデルに限られる話だという点にも注意が必要です。
07 · THE MATH
維持費は本当に高いのか — 産業用ロボット・工作機械と比べる
「年間維持費が本体価格の10〜30%」という水準は、他の機械と比べてどのくらい高いのでしょうか。海外のロボットベンダー・工作機械ベンダーの業界情報を集計すると、産業用ロボットアームは年3〜15%程度、工作機械(CNC)は年2〜8%程度が目安とされています。
FIG. 01 — 年間維持費が本体価格に占める割合(機械カテゴリー別)
人型ロボットは中国メディア(Tech星球)の取材ベース(単一記者の集計、確度中)。産業用ロボットアーム・工作機械は海外ロボットベンダー各社の業界ブログの集計値(確度中)。いずれも一次統計・学術研究ではなく、目安として読んでください。
人型ロボットの維持費比率は、産業用ロボットアームのおおむね2〜4倍、工作機械のおおむね2〜6倍にあたります。
— 維持費は本当に高いのか
電気自動車(EV)との比較も試みましたが、EVの年間維持費は多くの場合「本体価格の◯%」ではなく絶対額(年150〜400ドル程度、または年949ドルとする推計)で語られており、購入価格に対する比率へ単純換算できる一次情報は見つかりませんでした。桁としては人型ロボットよりかなり小さい水準とみられますが、この記事では無理に数値化していません。
08 · THE VERDICT
判定 — 日本か中国か
人型ロボットの部品ビジネスは、実在する投資テーマです。ハーモニック・ドライブ・システムズとナブテスコは2025年末から2026年前半にかけて、決算資料で「ヒューマノイド」を明確な成長領域として掲げ、前者の株価は2026年4月に実際に材料視されて動きました。しかし「壊れるたびに日本が儲かる」という単純な図式は、今回の記事の主役には当てはまりません。中国最大手Unitreeの部品調達先は、確認できた範囲ではすべて中国国内企業で、中国の減速機メーカーは2026年6月に香港上場を果たすほど供給網を育てています。
判定:日本の部品メーカーの人型ロボット参入は本物だが、まだ緒に就いたばかり。いま壊れている中国製ロボットの関節を直しているのは、確認できた範囲ではおそらく中国企業です。
— 判定 — 日本か中国か
裏を返せば、この「主役争い」はまだ決着していません。日本勢が北米・欧州向けの人型ロボットで存在感を発揮する余地は十分にあり、ナブテスコが2026年に投入する新製品の顧客が誰になるかは、今後の決算資料で追いかける価値があります。
⚠ 留意点
- 本記事は特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。登場する企業は現在地の整理を目的として挙げたもので、投資判断はご自身の責任で行ってください。
- 中国企業の多くは深圳・上海・香港市場に上場しており、日本の一般的な証券口座では取扱いがない場合があります。取引を検討する場合は各証券会社に取扱いの有無を確認してください。
- 元記事の数値の多くは、単一の匿名(または実名1人)の業界関係者への取材や記者自身の調査に基づくものです。統計調査ではないため、幅を持って読んでください。
- 「世界シェア5割」等、会社自身が直近のIR資料で開示していない数値は、アナリスト系メディアの記述として扱っています。会社自身の公式発表と混同しないよう本文中で区別しました。
- Unitreeのサプライヤー情報・中国減速機メーカーの市場シェア等は中国側の報道に基づくもので、当事者による一次開示ではありません。独立した第三者による裏付けができていない数値は「確度中」「確度低」と明記しています。
- 各社が決算資料で語る「注力」「最優先」といった表現は、将来の業績を保証するものではありません。人型ロボット市場自体が発展途上で、需要予測は関係者の間でも幅があります。
FAQ
Q. 人型ロボットの修理費はなぜ高いのか?
中国メディアの取材によれば、股関節などに使われる波動歯車装置(ハーモニックドライブ)は精密部品で、転倒などで肉眼では分からない微小な歪みが生じると関節モジュールごと交換が必要になります。ある個人ユーザーの事例では部品代2万8000元(約64万円)と工賃2000元(約5万円)の計3万元(約70万円)、復旧に7日を要したと報じられました。年間維持費は本体価格の10〜30%とされ、産業用ロボットアーム(3〜15%)や工作機械(2〜8%)より高い水準です。
Q. 日本の部品メーカーは人型ロボットに参入しているのか?
しています。ハーモニック・ドライブ・システムズ(6324)は2026年5月の決算資料で「AI・ヒト型ロボット」を最優先の成長領域に掲げ、ミネベアミツミとロボットハンドを共同開発中です。ナブテスコ(6268)も2025年12月に発売した新型減速機を「協働ロボットおよびヒューマノイドロボット市場」向けと明記しました。ただし両社とも「ヒューマノイド」を正面に掲げ始めたのは2025年末以降と最近で、参入はまだ緒に就いたばかりです。
Q. 記事の主役である中国Unitreeの部品はどこの国のものか?
中国メディアが報じるUnitreeのサプライヤーリストを確認した範囲では、モーター・軸受・減速機・電池・チップなど、すべて中国国内企業でした。減速機については寧波中大力德という企業が調達の6割超を占めるという報道もあります。Unitree自身は具体的なサプライヤー名を公式には開示しておらず、この点は中国側の報道による情報である点に留意が必要です。
Q. 人型ロボットの部品関連銘柄への投資で注意すべき点は?
本記事は情報提供が目的で、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。中国の関連企業の多くは深圳・上海・香港市場に上場しており、日本の一般的な証券口座では取扱いがない場合があります。また各社が決算資料で語る「注力」「最優先」といった表現は将来の業績を保証するものではなく、記事中の一部の数値(世界シェアや受注額)は会社自身の一次開示ではなくメディア報道に基づく点にも注意してください。
本記事は36Kr Japan・Tech星球の報道、日本4社(ハーモニック・ドライブ・システムズ、ナブテスコ、THK、ニデック)のIR資料・決算開示、中国上場企業(浙江双環伝動機械、来福諧波、埃斯頓自動化)の法定開示、Unitree・1X Technologies等の公式発表、中国財経メディアの報道等の公開情報を基に当サイトが整理した一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・売却を推奨・勧誘するものではありません。中国側の報道は当事者による一次開示ではない場合があり、時点付きの情報として今後変更される可能性があります。投資に関する最終判断はご自身の責任で行ってください。
出典:36Kr Japan(2026年8月11日)、投資界・界面新聞(Tech星球原文ミラー、2026年3月5日)、ハーモニック・ドライブ・システムズ決算説明資料(2025年11月・2026年5月)、ナブテスコ決算説明資料(2026年2月)・プレスリリース(2025年12月)、THK統合報告書2025、Unitree・1X Technologies公式サイト、浙江双環伝動機械年度報告摘要、埃斯頓自動化投資家関係活動記録表(2025年9月)、CATLニュースリリース(2026年6月)、新浪財経・鳳凰網等の中国財経メディア報道(2026年8月)。